・緑茶含有濃度と同等の濃度のEGCGは、う蝕関連菌を死滅させないものの、う蝕の直接の原因となる酸産生を抑制することが各種実験により分かった。
・さらに、う蝕関連菌の凝集を促進することで歯面付着を阻止する可能性が示されました。
これらの抗菌作用は唾液が存在しても維持されたため、実際の口腔内においてもその効果が期待されるというもの。
今後う蝕予防の新たな開発に注目していきたいところですね!!
そこで、今回はう蝕予防という関連からフッ素塗布についても少しお話ししていこうかと思います。
2021.06.22(火)
こんにちは!!きれいわ歯科 ブログを見ていただきありがとうございます。
緊急事態宣言が終わり、岡山県でも感染者数が減ってきました。
気が緩んでしまいがちですが、
リバウンドがないよう、来院時にも引き続き感染対策にご協力お願い申し上げます。
そして、これからは夏の暑さ対策も同時にしていきましょう!!
先日、日本経済新聞で取り上げられていました。
東北大の研究発表において、緑茶の抗菌作用、抗ウイルス作用が口腔内のう蝕予防に役立つのではないかという研究発表がありました。
概要としては、
カテキンには主に4種類あり、その中のエピガロカテキンガレート(EGCG)を使ってう蝕関連菌(口腔レンサ球菌)に対する抗菌効果を調べたのです。
結果は、
・緑茶含有濃度と同等の濃度のEGCGは、う蝕関連菌を死滅させないものの、う蝕の直接の原因となる酸産生を抑制することが各種実験により分かった。
・さらに、う蝕関連菌の凝集を促進することで歯面付着を阻止する可能性が示されました。
これらの抗菌作用は唾液が存在しても維持されたため、実際の口腔内においてもその効果が期待されるというもの。
今後う蝕予防の新たな開発に注目していきたいところですね!!
そこで、今回はう蝕予防という関連からフッ素塗布についても少しお話ししていこうかと思います。
フッ素といえば、
スウェーデンでは水道にフッ素が含まれているというお話を聞かれた事があるかと思います。
予防歯科先進国であるスウェーデンならではの取り組みですよね!
日本では水道水にフッ素は含まれておりませんが、
最近では、歯磨き粉や洗口液などに含まれているものが多くなってきたように思います。
身近に取り込めるものとしてはガムなども販売されるようになりました。
このフッ素が一体何なのか、安全性なども気になるところ!!
まず、フッ素といっても歯科でフッ素塗布に使用するフッ素はフッ化ナトリウム化合物です。
フッ素とは少し形を変えた状態で使用しています。
フッ素は自然界にある元素の一つで、魚介類お茶などに多くの食品が含まれています。
そして虫歯予防に欠かせない歯のエナメル質を強くしたり、う蝕の原因菌の出す酸を抑えるという作用があります。
フッ素は危険?!
摂取量が多くければ、身体に影響を及ぼす可能性が高まり中毒症状を起こすこともあります。
しかし、歯磨き剤950ppmの濃度60gを1本一気に飲みこんだとしても中毒症状を起こすことはありません。
塗布する程度量では身体にとっては毒性はないのです。
身近なもので例えていうなら塩!!
塩も取りすぎは身体に害を及ぼしてしまいます。適度な量を取っていれば身体の機能のささえる栄養となります。
そして、よく子供の虫歯予防にフッ素塗布をお願いされるお父さんお母さんがいらっしゃいますが、フッ素は子供だけの物ではないのです。
子供はきちんと磨くという事が困難なため虫歯になりやすく、虫歯にならないよう歯を強化していく目的でフッ素塗布をおこなっています。
虫歯は大人と子供では原因やでき方が違います。
大人になると虫歯のリスクが高くなる要因が増えてしまうことも確かです。
ついついお手入れをおろそかにしてしまいがちな歯を虫歯のリスクから守るために大人の方にもフッ素を取り入れることはとても効果的です。
ホワイトニングをしてしみる症状でお困りな方も対処療法としてフッ素濃度1450ppmの歯磨き剤の使用をお勧めしております。
ホワイトニング材で歯の表面の傷んでしまっている所をフッ素で強化してあげるのです。
(痛みひどい方は歯科医院を受診ください)
最後により良くフッ素の効果を得るための習慣
・歯磨き時のすすぎを少なくする
・歯磨き後1~2時間は飲食を控える
・就寝前に特に丁寧にフッ素配合の歯磨き剤で磨く