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ウィルス感染予防=口腔ケア
2020.06.12(金)
最近は暖かい日より、暑い日が多く感じられるようになってきましたね。
今年の夏は...まだまだ第2波3波に備えて自粛モードを完全にOFFにはいかないですね。
新型コロナの話題ももう終わりにしたいと願う日々ですが、
今回は前回お話した中にインフルエンザ同様、お口の中を清潔にしておけばコロナウイルスを予防できるという話題を掘り下げ
ウィルスと今後上手く共存していくための新しいライフスタイルに向けて
改めてお口のケアの重要性を知ってもらえたらとおもいます。
sono1 侵入してくるウィルスに
インフルエンザや新型コロナウィルスの感染経路
• 人から人への咳やくしゃみ、鼻水などの飛沫感染
ウイルスが非常に小さいために、マスクをしていても侵入するといわれています。
(マスクはあくまでも「自身からの感染拡大防止策」とされています)
• 感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れて別の人がその物に触ってウイルスが手に付着し
その手で口や鼻を触ることで感染する接触感染が大きいとされています。
二つの感染においても接触したからすぐ感染するのではなく、
そこからウイルスが体内の粘膜細胞(口,眼,鼻)の中に入り込むかどうかによって決まります。
実は、
お口の細菌がウイルスが粘膜細胞(口,眼,鼻)の中に入り込むのを助けるタンパク分解酵素を出すことがわかっています。
特に、歯周病菌は強力なタンパク分解酵素を持っていることがわかっており、
歯周病菌のコントロールがウイルス感染症予防に有効なのです。
2019年には、口腔ケアで歯周病菌が減るとインフルエンザウイルスへの感染率が低下すると
日本大学歯学部の研究結果の発表もありました。
そこで、
ご自身のホームケアだけでなくプロによるケアを定期的に行うことは、より確実に歯周病菌の増殖を防ぎ感染予防につながるのです。
sono2 ウィルスが侵入してくる前に
お口は体内への入り口です。
食べ物と一緒に細菌が食道→胃→腸へと移動していきます。
そのため、お口環境の悪い方、歯周病にかかっている方は
食事のたびにお口の細菌が腸内へ運ばれ、腸内細菌をバランスを崩してしまい免疫力を下げてしまう可能性があるのです。
口腔ケアをしっかりと行っておけば、腸内細菌のバランスがより良くなり免疫力の向上が期待でるのです!
すなわち今できるウィルス対策としても、
こまめな手洗いうがい、こまめな換気、アルコール消毒などによる除菌となりますが、
ついで口腔ケアが予防策として考えられるようになっています。
Sono3 肺炎のリスクを抑えましょう
中高年に多くみられるのですが、誤って食べ物や唾液が気管に入ってしまう誤嚥。
これは、お口が不潔だと誤嚥をした時に唾液と一緒に細菌が気管に入って肺にまで至り、
誤嚥性肺炎という肺炎を起こしてしまいます。
もちろんこのような方は、ウイルス性肺炎のリスクも当然高くなります。
さらに、歯周病菌が血流にのって全身を駆け巡り
体の免疫が乱されてウイルス感染による炎症症状が進みやすくなってしまいます。
これまでにも歯周病と全身疾患を関連付ける研究が多数報告されています。
特に糖尿病や肺炎などの疾患を持たれてる方は、口腔ケアを治療の一環として必要性があることを聞かれている方も多いのではないでしょうか。
これらのことからも
新型コロナウィルスは口腔ケアをしっかりおこなっていることで重篤な状況を免れる可能性は高いとみてもいいのではないでしょうか?
歯科治療は多くのお口に触れることから感染リスクは高いとされています。
それ故に新型コロナの流行に関係なく普段からゴーグル、マスク、グローブといったものを身につけ、万全の感染予防対策をしています。
患者様においても処置に使う物は基本的に使い捨てを採用し、対応出来ないものは消毒・滅菌を徹底しております。
さらに、当院は完全個室の中で治療をさせて頂いていますので、より一層安心してお越しいただける環境を整えております。
歯科の感染リスクを恐れて症状が出ていても来院を見送っている方は特に、
ご不明な点などありましたらお電話でも承りますので一度ご相談ください!!