コラムColumn
ホワイトニングで歯を白くすると、丈夫になる?!
皆さんこんにちは。
岡山市北区津島京町の「きれいわ歯科」です。
ホワイトニングは、歯を削らずに白くすることができる審美治療ですが、使用する薬剤によって歯にダメージが及ぶのでは?と心配されている方もいらっしゃることでしょう。
見た目が美しくなっても、歯が弱くなってしまったら元も子もありませんよね。
どうぞその点はご安心ください。
歯科医院で受けるホワイトニングで、歯を痛めたり、歯の寿命が短くなったりすることはありません。
むしろ、歯の健康維持に寄与する作用が期待できるのです。
ホワイトニングでは、過酸化水素や過酸化尿素からなる薬剤を使用して歯を白くします。
これらは漂白効果のある物質で、洗濯用の漂白剤にも用いられています。
それだけ聞くと歯に悪そうですが、健全な歯質に対して悪影響が及ぶことはありません。
歯の中にまで沈着した汚れを化学的に分解・除去できるのは、ホワイトニングだけです。
歯科医院で行うホワイトニングの主な目的は、歯の黄ばみを取り除くことです。
患者さんも歯の黄ばみを改善したいという理由から、ホワイトニングを希望される方がほとんどです。
ただ、このホワイトニングには、見た目をきれいにするだけでなく、歯を健康にする効果まで期待できるので、その点についてぜひとも皆さんに知っておいていただきたいのです。
とはいえ、“ホワイトニングで歯が健康になる”と言われても、なにがどのように作用するのか、よくわかりませんよね。
◎歯の表面には薄い膜がある
私たちの歯の表面は、バイオフィルムやペリクルなどの薄い膜で覆われています。
バイオフィルムは細菌が含まれる膜で、基本的には有害です。
特にむし歯菌の温床となりやすく、歯のクリーニングなどで定期的に取り除くことが望ましいです。
一方、ペリクルは、細菌を含まない薄い膜で、基本的には無害です。
歯を外からの刺激から守るという点においては良い影響が期待できますが、フッ素が歯質に浸透するのを邪魔してしまうこともあります。
◎歯が丸裸の状態になる
そこで思わぬ効果を発揮するのがホワイトニング剤です。
過酸化水素からなるホワイトニング剤は、ステインはもちろん、バイオフィルムやペリクルなどの被膜も取り除きます。
つまり、歯が丸裸の状態となるため、フッ素の浸透性が高まり、丈夫な歯を作ることにつながるのです。
ただし、あくまでこれはホワイトニングの“副次的な効果”なので、こうした効果を狙ってホワイトニングを行うことはありません。
また、
歯が丸裸の状態ということは、フッ素以外の物質も浸透しやすくなっている点に注意しなければなりません。
ホワイトニングから24時間は、カレーやコーヒー、赤ワインなど着色しやすい飲食物を避けるよう指導されるのはそのためなのです。
このように歯を白くするホワイトニングには、歯を丈夫にする効果も期待できますが、それはあくまで副次的な作用。
歯を強くするのであれば、やはりフッ素塗布を定期的に受けるのが一番です。
そのことを正しくご理解いただいたうえで、ホワイトニングは歯を傷めることはありませんので、安心してご利用いただければ幸いです。
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